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MMORPG「RED STONE」にて細々と活動を再開しそうな、煙WIZの日記・・・の残りカス?  小説っぽいの&徒然なるお話を上げていきます
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第3話
2007-02-17 Sat 22:22
「―――いいか、ここに隠れているんだぞ」
「パパ、行かないで・・・」
「大丈夫だ、必ず戻ってくる」
その男はそう言って、我が子の頭を撫でて離れていった。
「パパ・・・」

その子供は―――

   父親はもう戻って来ないと悟っていた―――



              【弓を携えた少女】
                    ~故郷を出て~


「ふぁ~ぁ・・・意外と時間かかるなぁ~」
もう何度目かわからないあくびと共に
その少女はつぶやいた。
ここは海の上、厳密に言えば
港街シュトラセラトに向かう定期船の甲板である。
船のふちに寄りかかり、村に一番近い港を出てから
空と海を眺めては、出そうになるあくびをかみ殺していた。
成人はしていないのだろう、まだ幼さの残る顔立ち。
少し赤みがかった髪をショートにし、
耳には金緑石(アレキサンドライト)のイヤリングが光っている。
美人と十分に言える容貌をしているが、
その傍らに使いこなされた弓が立て掛けてあるのを見ると、
ただの観光客という感じではないようだ。
「あの~、あとどれくらいで港に着きますかねぇ?」
「ん?そうだね、30分もしたら見えてくると思うよ」
「30分・・・ですか」
近くにいた船員に聞いてはみたものの、
まだまだかかりそうなことに苛立ちを覚えていた。
「はぁ~あ、ちょっと寝とこうかなぁ・・・」
潮風と日差しが心地良い甲板では、
すでにぽつぽつと寝入っている人もいる。
「まぁ、いいかぁ・・・」
そう言うと、腰を下ろし目を閉じて時間を潰す事にした。


「もしもし、起きてください。もう停船しましたよ」
「ふぁ・・・?」
相当寝入っていたらしく、甲板にはティアと船員しか居なかった。
「あ~・・・すいません・・・ねむ・・・」
「ちょっと~、荷物荷物!」
「あ゛~・・・」
低血圧らしく、船員から荷物を受け取り
フラフラしながら船から降りていった。

「へぇ~、ここがシュトラセラトかぁ~」
自分が住んでいた村と比べると大きさも人の数も段違いだ。
ぐぅ~~
「・・・とりあえず、お昼ご飯にしようか」
腹の虫を抑えるために、手近な店に入った。
昼時を過ぎているからか、店の中には数人の人が居るのみだった。
「え~と、じゃぁシーフードパスタとチョコアイスお願いします」
注文を終え、出てきた水でのどを潤していると、
「だから、人が頼んだモンまで食うなこのくそチビ!」
「うるさいわね!アンタがさっさと食べないから料理が冷えるでしょうが!」
店の端を占拠していた二人組が口喧嘩を始めた。
「冷えても食えるもんは食えるだろうが!」
「せっかくあったかい料理なのに冷えたら味が落ちるじゃない!
 このノロマ!」
どうやら、背の高い男が頼んだ料理を
幼い女の子が先に食べてしまったようだ。
他の店に居た客は声のする方を見てはいるが、
厄介事を避けるように止めはしなかった。
「あの~、他のお客様のご迷惑となりますのでどうかお静かに・・・」
「ほら!アンタがガミガミ言うからお店の人も困ってるじゃない!」
「あぁ?!ガミガミ言ってんのはオメェの方だろうが!
 そもそもオメェが俺の料理食わなかったら
 こんな事にはならなかったんじゃねぇか!?」
店員の一言も火に油を注ぐ結果になり、
ますますヒートアップする二人。
と、そこへ・・・
「・・・何を騒いでいる?」
一人の男が店に入ってきた。

「まったく・・・。すまない、連れが迷惑をかけたようだ。謝罪する」
「あ、いえいえ、元はといえば我々が料理を置く場所を間違えたのも
 原因といえますので・・・」
その男は二人を一瞥しただけで黙らせ、
勘定を済ましてさっさと出ていった。
「すごい・・・見ただけで黙らせちゃった」
その一部始終を見ていたティアは、感心した。
「お待たせ致しました、お客様。」
しかし、いい加減腹の虫の機嫌が限界に達そうとしていたので
料理が来ると食べる事に集中した。

「とってもおいしかったです~」
「ありがとうございます。またのご来店を・・・」
ティアは店を出て一息つきながら、
この後どうするか考えていた。
「まずは、ブルンネンシュティグに行かないとなぁ。
 でも、さすがに徒歩じゃぁ遠すぎるし・・・どうしようか~・・・」
ベンチに座って、ふと近くを見てみると
<テレポートサービス>の看板が見えた。
「テレポート・・・?」
「はい!今、巷で話題騒然、抱腹絶倒(?)のテレポートサービスですよぉ」
「うわっ、びっくりしたなぁ」
横をみると、いつの間にそこに居たのか
長い帽子をかぶった女性が立っていた。
「え~と・・・魔法使いさん?」
「はい~、当方はスマグ魔術協会から派遣されましたケトンと申します」
「はぁ・・・」
身振り手振りが必要なのかどうかはわからないが、
そのケトンは大仰な動作で自己紹介した。
「今ならなんと!1万Gポッキリで大きな都市に一瞬で行けますよぉ~」
「な・・・ほんとですか?!」
「モチのロンですよぉ~」
ティアは願っても無いとばかりに財布を確認した。
「む・・・」
果たして財布の中には、ギリギリ1万Gが残っている。
「うぅ・・・でも背に腹は変えられないわ」
「毎度あり~♪」
こうして、手っ取り早く古都へと行ける事となった。




路地裏―――
「いい加減にしろ、馬鹿共が」
店で口論の仲裁をした男だ。
「俺達は遊びに来たのではない。それを忘れたのか?」
鋭い目で二人を睨んでいる。
「ちっ・・・悪いって言ってるじゃねぇか」
「これだからゲイルと組むのは嫌だって言ったのよ」
背の高い男――ゲイルは、ふてぶてしく謝った。
「お前もだ、セレナ。どうして静かに待てない?」
「むー・・・ごめんなさい、エルディル・・・」
幼い女の子――セレナも不満そうに謝った。
「ふん・・・まぁいい」
「ところで」
と、ゲイルが聞いた。
「あの男、やったのか?」
「いや、殺してはいない。近くにあの男を快く思っていない
 やつらがいると聞いてな、そいつらをたきつけて
 化け物にしてやったよ」
「うわ~、見たかったなぁ。化け物になる瞬間・・・ふふ」
セレナは幼くも残忍な笑みを浮かべていた。
「どうせなら俺がまっぷたつにしてやるのによぉ」
ゲイルは、身の丈ほどもある黒っぽい大剣を見ながら吐き捨てた。
「我々が動いている事を察知されては今後の組織の活動に支障が出る。
 その機会はいくらでもあるだろうさ」
男――エルディルはそう言った。











<あとがき>
・・・長っ 書けるだけ書いたらとんでもなく長くなりました・・・
まぁ、仕方ないといえば仕方ない(ΘoΘ)
相変わらずの駄文ぶりで恐縮でした・・・
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